厄介な化け物

厄介な化け物、わたしの承認欲求がまた大暴れしそうになっていたのでどうにかしたいのだけれど、なかなか難しい。


Twitterをしている理由が、好きなものの話をしたいという場所から、時たまその好きなものを通じて自分の承認欲求を満たしたいという気持ちに成り下がってしまったりする。

仕事をしているときも、謙虚な自分を忘れ、やや横暴な気持ちが出てしまう時期がある。

そういう自分に気がついて、そのたびに反省して気持ちを抑える努力をするんだけど、その頻度が高いから、嫌になる。

わたしは実力が伴わないのにプライドや承認欲求が馬鹿みたいに高い。

それでたぶん、かなりの完璧主義だ。

だけど完璧に何かを進められることなんて全然ない。


これがたちが悪くて、例えば承認欲求を手軽に満たせるツールのひとつに、おしゃれに食べ物を撮ってSNSにアップロードするってことがある。

わたしの場合、写真に映るところは自分なりに考えて計算して綺麗に片付けてなんとかおしゃれにしようとするんだけど、フレームの外側がめちゃくちゃ物だらけ、そこ以外は汚いというふうな完璧主義なので。

わかりづらいけど、この例えが自分が一番納得する。

実際に、部屋はめちゃくちゃ物だらけだし汚い。


写真を撮ってあとで眺めたりして、美味しかったなあとか楽しかったなあとか思うのはわかるんだけど、昨日いかにおしゃれに食べ物の写真を撮るか、というのを詳しく書いた本が売られているのを見て、正直こえーよ、って思ったので、承認欲求の例え話にしました。  



とどのつまり、承認欲求を満たしたいときはインターネットなんてやらない方がいい。

今やってるけど、それは別として。

病的にTwitterを更新して、誰かの呟きがあると安心する作業を昨日していたから、そういうのは駄目だ。

こうやって自分のことをつらつら書くだけで、ちょっと気持ちが片付いて落ち着くので、書いてよかった。

現実世界で目の前のことをちゃんと頑張って、人と話をして、たまーにおいしいものを食べたい。

承認欲求の化け物をうまく飼い慣らすには、難しく考えるよりポジティブになった方がきっといい。

チョコレートドーナツ

ようやく、久しぶりに映画を観るテンションに持っていけたので、チョコレートドーナツをレンタルして観ました。

映画観たいなあとぼんやり思いつつ、スターウォーズシンゴジラ君の名は。も怒りも観なかった。
他に夢中になっているものがあると、映画を観る隙間を自分の中に残していられないんだと、つくづく感じました。
好きなものに依存して没頭してしまうタイプだと。


先日、15日にVJSとamazarashiのライブにいった余韻が、まだ抜けないけどようやく少しは薄れたのかなと思います。
月曜日で、映画が安く観れる日だったので映画館にいったのですが、これを観るぞ!という気分にならなかったため、レンタルショップへ行って帰ってきました。
下調べが足りなかったのもあるけれど、昼間ということもあり人がたくさんいたからでしょうか。
普段は節約のためにレイトショーで観ることが多いので、ガヤガヤしているのは苦手なのかもしれません。
映画はひっそりと静かに観たい。


チョコレートドーナツ。
その言葉のかわいらしさと、ジャケットの男性のすてきな笑顔に惹かれて以前から観てみたいと思っていた映画です。
単純にドーナツが好きというのもあります。
仕事でミスをしたために休日ながら朝に職場に寄ってきたので、実は落ち込んでもいました。
自分、駄目だなと。
そこで心のデトックスがしたいと思い、心が洗われるような、そうして自然と涙が出てくるような映画が観たいと思ったのです。


そういえば、あらすじを知らないと思い、ジャケットの裏をみると、どうやら他人であった3人が家族として暮らす物語のようで。
そのうちのひとりがゲイ、というのは見ましたが、あまりきちんとあらすじを読まずにレンタルしました。
いわゆるオカマキャラは好きだったので、なんだか楽しそう、そう思いました。



観てみてびっくり。
ゲイカップルが子供を育てる映画でした。

過激すぎる描写こそないものの、綺麗な男性ふたりがキスしたり、愛し合ったりしているのをみるのは何だかとても照れくさったです。

血こそ繋がっていないものの、また、暮らした1年がダイジェストのように流れていくものの、3人の深い愛情が感じられて、観終わったときに誰かと深くハグがしたくなる映画でした。

ラストは涙なしでは観れなかったな。

大恋愛よりも、安定がほしいな〜と思っていたのですが、久々にそういうところも刺激されました。
誰かを愛し、そうして愛されるのって、ほんとうに素晴らしいことなんだと思いました。
恋愛に疲れていたり、面倒だなと感じているような方にも観てほしいです。
自分がまさにそれだったので。


表情や、笑顔がとても印象的な映画でした。
またいつか観たいと思います。